▽16才の夏・・・・長崎へ2

登場人物
思い出話その1参照

ガチャーン!!!!!!
Aが先頭次にN、僕とつづいて最後がD
僕のすぐ後ろで大きな音
夜になっていた
やっぱり今日中に着くのはむりだろう・・・・そんな風に思いながら
ペダルをこいでた
i:「どしたん!」
Dが溝にはまってる
自転車ごと
A:「アハハ、居眠り運転しっとったろ〜」
N:「今日中に着くのは無理のようやけ、もうちょっと先の
駅の待合室に泊まろう、D、おばさんに電話、明日の昼頃着きますって、
それから、各人自宅に電話しとこうか」
うん、うん、ほんと頼りになる奴だ

駅には先客
同じようにサイクリングのよう
ただし一人
「そっか、みんな高校生か、俺大学1年よろしく、タバコ吸う?」
i:「・・・・・めっそうもない」
大学生:「へー真面目なんだ」
かっこいいな
大学生になったら
タバコ吸えるんだ
・・・・・・・・・・・
横になってすぐ眠れた
夏で良かった
蚊もいない
・・・・・・・・
「おい!起きろ!」
誰だ、まだ眠いのに
もう少し寝かせて
「おい!起きろ!」
体を揺さぶらないで
もう少し・・・「あれ!おまわりさん!」
おまわりさん1号:「お前ら、家出してきたんやないか」
i:「・・・・・めっそうもない」
おまわりさん2号:「住所と電話番号と名前それから年、
はい、そっちから、・・・ん、18才タバコ没収な」
ああ、大学生のお兄さん怒られてるよ
やっぱりタバコは20才にならないと
吸っちゃいけないんだ
おまわりさん1号:「ここにおってもいいけど火は使うなよ」
全:「は〜い!」

A:「目が覚めっしもうたがね」
大学生のお兄さん荷物を片付け出した
どうやらもう旅立つらしい
N:「4時か、よし、俺らも行こう」
大学生:「じゃ、気をつけて」
全:「は〜い」

2時間ほど走って
N:「よ〜し、休憩しよう」
無人のガソリンスタンド
コンクリートに寝転んでると
水道があるのを見つけた
みんなでがぶのみしてると

道路の向こうから
40才くらいの御婦人が
ふきんをかけたおぼんを持って
こちらに駆けてくる

御婦人:「あんたらどこいくんね」
A:「門司から長崎までサイクリングです」
御婦人:「私の息子もね、サイクリングで日本一周に出とるんよ、これ食べり」
特大のおにぎりだった
御婦人:「今、お茶持ってくるけね」
全:「いただきま〜す」

御婦人がお茶を別のおぼんにのせ小走りにやってくる
御婦人:「まだいるなら、にぎってくるよ、たくあん食べり・・・
うちの子も今頃、朝ご飯どっかで食べよるやろ」

いっぱい頭をさげて
いっぱい手をふって
僕たちは出発した

朝日がのぼってくる
もうすぐ長崎だ